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広報委員が行く!会社訪問

株式会社ザイオン

所在地:東京都中央区銀座8丁目12-15
全国燃料会館6F
電話:03-5550-7877
HP:http://www.zionjp.com/index.html
代表取締役:小山 伸一

 

今回、広報委員、私、岩立がお訪ねした会社は、銀座の一等地のビルに会社を構える株式会社ZION(ザイオン)さん。
ZIONが入るビルの名前が、“全国燃料会館ビル”。

このビル名がおもしろいということで、同社が携わっている番組の「月曜から夜ふかし」のマツコ・デラックスさんがそのビル名をいじってきたというほど。
いじってきたといえば、ZION所属のディレクター、中西Dも「月曜から夜ふかし」の名物ディレクターで、マツコさんからよくいじられているとか。
きっかけは出演者であるマツコさんと、関ジャニの村上さんにカンペを出すのが遅くて、本番中にツッコまれたりして。以来、中西Dはボケのポジション決定。マツコさんからかわいがられているとか。

 

インタビュアー : 広報委員 (有)オフィスぼくら 岩立 良作/写真撮影 : 広報委員 WACホールディング(株) 岡村 宇之
(2017年2月取材)

ZIONが関わっている番組は、特に日テレに多く、日テレのヴァラエティ番組の月から日までの、ほぼ全曜日で関わっています。

 

例えば――――――――

月曜日は 「深イイ話」「しゃべくり007」「月曜から夜ふかし」

火曜日は 「火曜サプライズ」「ナイナイアンサー」「ボンビーガール」

木曜日は 「得する人、損する人」「ぐるぐるナインティナイン」

そして土曜日は 「志村どうぶつ園」「嵐にしやがれ」「マツコ会議」「有吉反省会」

 

他にも、テレビ東京やフジテレビなど、人材派遣等の形で関わっています。 今現在の社員総数は、100名程。フリーランスを入れると150名程にもなるようです。

 

 

まずは「株式会社ZION(ザイオン)」の概要を紹介

設立

従業員数

業務内容

最近の主な制作番組

1993年10月

社員 83名(2017年2月現在)

テレビ番組企画制作、映像コンテンツ企画制作、MV・PV企画制作、スタッフ派遣

月曜から夜ふかし、しゃべくり007、マツコ会議、天才!志村どうぶつ園 、ぐるぐるナインティナイン(全て日本テレビ/制作協力)

 

 

小山社長は現在58才。

2年ほど前から、現場を退いたそう。

会社のフロントマンはプロデューサー(P)なので、プロデューサーを前面に立てて、社長の自分はPの背後にいようと決めたそうです。

 

40台前半ぐらいの自分がPの現役の時、5本くらいのレギュラー番組を持っていて、完全に物理的に限界になった。このままだと自分がつぶれるだけで、後がないなと。

そこからプロデューサー育成に力を入れ始めたという。

プロデューサーを育てていくことで会社が伸びる。ということにようやく気付いた。

気付かせてくれたのは、当時、日本テレビの制作局局長だった桜田さんのひと言だった。

「Pのお前に仕事を振っているんじゃないんだヨ。経営者のお前に仕事を振っているんだヨ!!」

「そうか。ぼくは一(いち)プロデューサーとしていつまでもやっているのではなく、社長としてプロデューサーを育てることが仕事なんだ。」

と気づかせてくれたそうです。

 

 

では、ここで小山伸一社長のここまでの歩みを記していきましょう。

小山伸一社長は、長野県長野市出身。

大学きっかけで上京し、卒業後はライター志望だったため出版社に入社。

27、28才の頃だったか、映像に興味を持つようになり制作会社の(株)ナインティーン企画に転職しています。

この会社は元阪神のプロ野球投手、故小林繁さんが社長を勤めていた会社。

小林繁さんは、現役当時背番号が「19」だったことから、19からとって“ナインティーン企画”となったそうだ。

 

このナインティーン企画でDとPの道へ。

当時、担当していた主な番組は「お笑いウルトラクイズ」等。やがてナインティーン企画の制作部門はたたむことになり、当時のメンバーたちは3つの会社に分散することとなった。

つまり、小山社長率いるZION、そしてD:COMPLEXとうっちゃり倶楽部、という3つ。

 

さて、制作会社の社長となった小山氏、9名のスタッフを最初の1年はほとんど派遣でやりくりしていたが、制作会社として大きく前進できるようになったのは「お笑いウルトラクイズ」以来お世話になっていた、日本テレビ、桜田和之さんとの出会いが大きかったという。当時始まった新番組「バラ色の珍生」―――略して「バラ珍」に加えて頂き、その流れで「伊東家の食卓」「ぐるぐるナインティナイン」と人気番組に参加させてもらったことで一人前の制作会社の仲間入りができたと思っている。

 

 

ZIONは設立から24年目。

今いるおよそ100名の社員たちは、AD経験あり、D経験ありの主に経験者を自然に加えてやってきたのですが、この春から初めて新卒の初心者を入れる事にしたそうです。

J・VIGにこのほど加入したのも、そういったリクルーティングが主な目的だそうです。 ちなみにZIONの紹介者は、(株)創輝の和田社長だそう。

和田社長、ご苦労さまです!!

 

 

さて、ここで小山伸一社長の人となりを社員を代表してお二方に語って頂きましょう。

まずはZIONの古株。入社21年目の女性プロデューサー、石原P。

 

ZIONがまだ設立当初の頃、麻布十番の公園の近くの事務所で8名ほどの社員しかいない頃からのメンバー。AD、D、Pと「ぐるナイ」でずっと育ち、現在は「しゃべくり007」でもP業務をしているそうです。石原さんに社長の印象、人となりを伺うと、

よいところは全部まかしてくれるところ。相談するとすぐ返ってくるところ。

他に、いい意味で面倒くさいところがある、とも。

例えば、何か社内で軽い事件があった時など、報告すると細かいところ含めてその経緯を全て聞きたがるところ。(ま、これはホントにいい意味だと思います)

 

余談ですが、小山社長のオシャレについて…

会社の社長室にいろんな柄のパンツ(ズボン)がいっぱい山積みでよく置いてある、という話。それらは全て丈詰めのためらしいのですが…

とにかくパンツのこだわりが強いらしい。

ある時、番組の打合せでマツコ・デラックスさんと社長が会うことになった時、気合いを入れた小山社長、派手なチェック柄のパンツを履いて登場。―――そのパンツを直視したマツコさん、ズズ~~~~ッと軽くひいて(・・・)いた。というのを目撃した、とは石原さんの弁。

 

 

次いで、ZIONの同じく古株、入社18年目の中西ディレクターにも社長の人となりを伺いました。

 

中西ディレクターが入社した時のZIONは、当時の日本テレビの近くの麹町にありました。

携わった番組はやはり日テレが多く、「伊東家の食卓」「深イイ話」そして「月曜から夜ふかし」等々…「夜ふかし」でマツコさんからいじられているのは冒頭で書いたとおり。Dもタレントからいじられるくらいの人が向いているのでいいことです。

小山社長の人となりを聞くと、仕事は厳しい。が、プライベートはゆるい。との答え。

いわゆる厳しいところとユルいところがバランスのいい人らしい。

 

あと、おもしろエピソードがひとつ。

中西ディレクターにお子さんが産まれお父さんになった時、出産祝いで6畳間が埋まるほどの量の紙オムツが小山社長から届いたとか。「赤ちゃんのオムツがとれるまで3年ほどかかるので3年分だ」とは社長の弁。「人を祝うことが、シャイな人なんだなァ」と中西Dは思ったという。

広報委員の後記!

筆者、岩立は、小山社長とは「お笑いウルトラクイズ」時代からのお付き合いで、旧知の仲といったところですが、小山社長を今回取材した印象は相変わらずシャイな人だなァという印象。社員の取材から出てきたエピソードで、こんなのがあった。

有る男性社員の結婚披露宴で、社長が挨拶した。そのコメントが

「え~、新郎は売れてる分仕事が忙しく帰ってこない日もあると思います。ただ、それを口実にして、度々そんな日があったら要注意。それがホントに仕事かどうか分かりませんヨ―――!!」軽くみんなをゾっとさせるジョークで、笑っていいかどうか分からないと言っていました。

いかにもシャイな人が言いそうなジョークです。