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広報委員が行く!会社訪問

株式会社ケイマックス

所在地:東京都港区東麻布1-10-11
東麻布アベビル4階
電 話:03-3560-5511
FAX:03-3560-5515
HP:http://www.kmax.co.jp/index.html
代表取締役:工藤浩之

 

『広報委員が行く!会社訪問』第15回は、「カッコイイ!」番組を生み出すクリエイター集団!株式会社ケイマックスを訪れました!

インタビューアー:広報委員 ネヴァーストップ(株)三村裕司
写真撮影:ウッドオフィスグループ(株)岡村宇之
ライター:山戸良祐
(2012年6月取材)

 

13周年になる人気バラエティ「『ぷっ』すま」や、いま一番観たいスターたちの素顔を引き出すトーク番組「A-Studio」など数多くのヒット番組を手がけるケイマックス。
今回取材に応じてくれた代表の工藤浩之さんに会社の由来からお聞きしました。

株式会社ケイマックス 会社概要

1996年6月創立。
ケイマックスは「既成概念を打ち破ったテレビ番組を創りたい」と6人で立ち上げた制作プロダクション。
作る番組は企画から構成、演出、納品まで全て社内で行うなどクリエイティビティにこだわっています。

 

Q.ケイマックス(KMAX)という会社の由来はなんですか?

フリーだった頃に僕と小西(現取締役)で作った会社です。元々ワークスという制作会社に所属していまして、そのときは僕がディレクター、小西がADという立場。もうひとり飯山という者もおりますが、フリーもそろそろ5年経つので…といったことが経緯です。
社名は工藤と小西2人とも頭文字が“K”なので、語呂の良さもあり「KMAX」に。

 

Q.会社創設16年ということですが振り返っていかがですか?

短かったですね。わりと早い16年だったという印象です。
昨日とまではいきませんが、会社を作ったのも最近のような感覚ですね。

 

Q.当時(ワークス時代)はディレクターとしてどんな番組に携わっていましたか?

ずっとバラエティでしたね。デーモン小暮さんの歌番組や、古舘さんがちょうどフリーになった時期には「AUTO倶楽部」というF1の番組。あとはウッチャンナンチャンの番組ですね。笑点の前の15分番組ありまして、そこからずっとウッチャンナンチャンと一緒にやってきました。特番では高田純次さんの「クイズ!当たってくだけろ」を6、7回ほど。

 

Q.当時はやはり辛かったですか?

ワークスの最後の方とフリーになった最初の時期は4、5本掛け持ちするような状態で、
編集所とロケ現場、あいだ移動の車の中などで睡眠を確保するといった感じでした(笑)。

Q.フリーの時代はどういう仕事をされていましたか?

30歳でワークスを辞めて35歳までフリーをやっていたんですけど、メインは「ウッチャンナンチャンのウリナリ」。あとはホンジャマカと当時バカルディの「大石恵三」。
レギュラーでやっていたのはそんな感じですかね。

 

Q.フリーではなく会社でやろうと思ったきっかけは?

ゆくゆく気づくことですが、フリーだと自分たちがやりたいものを立ち上げて番組にするのはなかなか困難で、やっぱり組織として、オーダーされた枠を企画、キャスティング、ロケ、編集してひとつの番組を作り上げ、自分たちが核となって発信していきたいなと。
ですので会社を作った当初から、誰かに頼まれてロケDだけやるっていうことは無しにしようと決めていましたし、制作会社5、6社集まって番組をやるといった場面にも入ったことがないです。

 

Q.自分の考えを貫くことへの不安はありますか?

やっぱりありますね。どこまで自分が描いていることができるのか…まだ分からないです。

 

Q.社長職につくと金銭面の管理も必要になってきますが、いかがですか?

あんまりやってないです(笑)。「赤字になってない?」「儲かってる?」くらいに声をかける程度で、小西の方がそのへんはしっかりしていますね。

 

Q.そうすると社長は現在もモノづくりの前線に?

そうですね。作った番組の立ち上げはだいたい9割関わっています。
会議も出ますし、企画書の提出もやりますし、ある程度番組が固まるまでは携わります。今ある番組はほとんど自分の血が通っていますね。

 

Q.現在制作している主な番組は?

フジテレビ系は火曜日の23時から新しく「キャサリン」という番組が始まります。
TBSでは「A-studio」。テレ朝系は「『ぷっ』すま」「さまぁ~ず×さまぁ~ず」。
テレ東系は「きらきらアフロ」「乃木坂ってどこ?」。BeeTVで「トゥルルさまぁ~ず」。MXで「内村さまぁ~ず」「ハシゴマン」。あとは韓国の2PM2AMの番組をこの春から
といった感じですね。

Q.ケイマックス独自の番組制作とはどういったところですか?

「カッコイイ番組に」と社員たちにはよく言っています。それはキャスティングだったりロケ場所だったり内容だったり様々ですが、みんなに憧れを持たせるようなカッコ良さであったり、何となく醸し出す空気がカッコイイという番組であったり。あとからついてくるフォロワーたちに「あれみたいな番組を!」と言わせる番組づくりが理想ですね。

 

 

ここからは入社5年目、現在テレビ朝日で「『ぷっ』すま」のチーフADをされている
加藤貴大さんに社長のお人柄や会社の雰囲気についてお伺いしました。

Q.加藤さんにとってケイマックスはどんな会社ですか?

とてもアットホームな会社です。

入ったばかりの頃は毎晩のように上司にご飯をご馳走になりましたし、休憩や息抜きの時間には芝公園でバスケをしたりもします(笑)。
番組をやるときもケイマックス単位で契約をしていますので、気心知れたスタッフと一緒に仕事ができて、とても働きやすい環境だと思います。実際の現場でも意見を通しやすいというか、気を遣いすぎなくて済むというか。萎縮せずに自分の意見を言えるということは上にとっても下にとってもいい環境だと思います。

 

Q.社長の言う「カッコイイ番組」づくりは出来ていますか?

ほかの制作会社や一般で働いている友達とかにも「いい番組だね」「面白いね」と言ってもらえているので、自慢できる番組をやらせて頂いているなと実感しています。番組を好きなスタッフばかりでやれていますし、番組愛をみんなから感じますね。

 

Q.加藤さんから見て社長はどんな方ですか?

社長は上司というより、話に聞く憧れの人といった感覚です。
僕らはディレクターとして現場の最前線に立っている社長を見たことがない年代でして、社長が作っていた番組を子供の頃に見ていた世代です。大げさにいうとカリスマって感じですかね(笑)

 

Q.社長はカッコイイですか?

かっこいいと思わせてくれますね。
堂々としていますし、会議とかでもひとつひとつの発言が「なるほど」と納得させられます。この人が実際現場で仕切っている姿を見てみたいなという気持ちもありますね(笑)。あこがれの人と一緒に働ける喜びを感じています!

 

 

再び工藤社長にご登場いただいての質問です。

Q.リーマンショック以降、不景気が続いていますが影響は出ていますか?

やはり制作費もだんだん削られていますし、制作会社としては苦しい状況ですね。
必要とされないと消えていくのはしょうがないことですが、テレビ局以外にもモバイル、ネット、BS、CSなどコンテンツを欲しがる媒体も増えてきていますので、少しずつそういった分野にもチャレンジしています。

 

Q.苦しい状況でのモチベーションは?

カッコイイ番組や憧れの番組を作り続けることが現場のモチベーションを高めると思いますし、それが良いローテーションで回ることが結果に結びつくと思っています。自慢できるような番組を作って行くことでモチベーションを上げる原動力にしたいですね。

 

Q.ずばり、10年後をイメージして目指すところは?

10年後は僕自身も60歳を超えるので、テレビマンとしてなかなか現場とはコミュニケーションが取りづらくなると思います。テレビの仕事は続けつつも、テレビ以外の仕事で何が出来るかなというところだとは思うのですが、それはひょっとしたら舞台の小屋かもしれないし、BSチャンネルみたいな専門のチャンネルを自分たちで作っているかもしれません。何にせよコンテンツからは外れないでいれたら幸せかなと思います。

広報委員の後記!

カッコイイ番組づくりでテレビ業界を盛り上げている工藤社長。若手クリエイターからの信頼もあつく、なにより社長自身も仲間をすごく信頼しているということが取材の中で伝わってきました。

インタビューアー:広報委員 ネヴァーストップ(株)三村裕司
写真撮影:ウッドオフィスグループ(株)岡村宇之
ライター:山戸良祐