皆さん、インターンシップ制度、ご存知ですよね。 谷事務局長は、昨年の暮れ頃から雇用就職委員長の菊池さん(㈱アズバーズ)と共に日本映像事業協会にインターンシップ制度を導入することに尽力してこられました。 そして、今年の7月から4人の大卒者を3つの会社にそれぞれ実習生として マッチングさせることに成功しました。 4人の若者は各々の会社の現場で目下、一生懸命に業界仕事の修行に励んでおります。 ほぼ、4ヶ月が過ぎようとしている先日、谷さん、菊池さん主催で、この4人の若者を囲んでのミーティング、そして食事会を催しました。
そこでは、4人それぞれの現在の心境や奮闘ぶりなどの報告や意見交換など、 活発に行われたようです。
そこで、今現在の4人の生の声を協会の皆さんにも聞いていただきたく、彼等に原稿を寄稿してもらいました。 では、以下、彼等の声を順にお聞き下さい。
有限会社 オフィスぼくらにて実習中の渡邊亮介さんのコメントです。 「東洋大学を卒業後、オフィスぼくらで見習いとして働いています、渡邊亮介です。 まず参加のきっかけですが、もともとテレビの仕事がしたいと学生のころから考えており、テレビ局や番組制作会社を対象に就職活動をしていました。しかし思うように結果が揮えず、気持ちとは対照に足踏みをしている状態でした。そんな時、友人の紹介で日本映像事業協会が主催する会社説明会を知り、それがきっかけになりました。 説明会では日本映像事業協会のもと、私と受け入れ企業との仲介をスムーズに、また大変親切におこなって頂きました。おかげさまで自分が希望する職業、希望する会社でインターンシップをすることができました。 そしてインターンシップをして、まず感じたことがあります。それは社会人の基礎が自分には、まったくなかったということです。大学を卒業し、アルバイトも人並みにしていたはず、しかしインターンシップを始めてからは、本気で働いているプロフェッショナルな人達を目の前に、自分の不甲斐なさに気づかされてばかりです。 ただ、皆さんが仕事をする様子を身近で見て、自分がこの仕事をするにあたり身につけていかなければいけないスキルを少しわかったような気がします。 そしてインターンシップをしながら、些細ではありますが、自分自身で成長を実感することができます。これが嬉しくて、何よりもインターンシップをしてよかったと感じることです。 配属されたオフィスぼくらでは、第一線で活躍する制作会社ということもあり、働いている人達に見習うことが多く、ますますこの仕事への憧れ、意欲が強くなりました。ただ、本当に凄すぎて、自分にはこの仕事が勤まるのかと不安に感じることもあります。 また、忙しい先輩や上司には直接言いにくい悩み事もあります。そんな時、私たちインターンシップ参加者のカウンセラーであり、アドバイザーでもある㈱ティーヴィボックス 北尾社長が、受け入れ企業に直接足を運んで親身に悩みを聞いて下さります。また谷事務局長の計らいのもと日本映像事業協会主催で食事会も開いていただき、他社で働く同じ境遇の仲間たちと、楽しく意見を交換することができ、息抜きとして前向きに仕事に励むことができました。 現在インターンシップを始めて4ヶ月が経ち、残すところあと2ヶ月になりました。日々充実した時を過ごしているからなのか、時間の経過が驚くほど早く感じます。 最後になりますが、憧れの現場で働かせて頂いていることに感謝し、社会人としての成長、人としての成長、なによりも夢を実現させるため全力で頑張っていきます。」 株式会社 パームクリエイティブにて実習中の石田渉さんのコメントです。 「仕事は、自分で探さないとない。割り振られたことだけでは駄目である。 現場が何を必要であるか自分で考え、反射的に動かないとならないと思った。 数回のスタジオ研修を通じで「現場で動く」ことに注目をおいて望んだ。
活発に仕事を探すことは良いことと思うが、動きすぎることも問題と思った。 スタジオ内では、カメラに映る場所など絶対に入ってはいけない場所がある。 今の仕事を済まして、次の仕事をしようとしても次の現場にいけない時があった。 どのようにして、「現場にいく、いる」か現場の状況判断の能力をつける事が必要だと思った。 そのためには、経験と先輩からの現場を通して学ぶことが改善策だと思う。
1. スタジオ台本の内容理解を徹底的に行う 対策1:時間の許す限りスタジオ台本を読み続ける 対策2:文字の要約を心がける(本や新聞等) 対策3:声に出して内容を伝える 2. 現場の打ち合わせがうまく取れなかった(特にカンペだし) 対策1:現場での確認、方法や手順の確認を行う 3. スタジオ外の仕事、収録を支える仕事 出演者現場入りの挨拶、スタジオ台本の配布 お茶だし、空調の電源、ドアの開閉、後片付け
研修を通して、番組制作のプロセスを一通り体験することができ感謝しております。 まず、研修のペースも想定していたものより速く、スケジュールも突発的に変更も生じて、映像業界をリアルに体験でき、臨機応変に流れを読むことが少しわかったようなきがしました。 また、学生時代に会得した映像機器の操作やDVD書き出し、画像の作成等が役に立つことができてよかったと思います。自分にとって何も造作ないことが役に立つとは驚きでした。私たちの世代は、パソコンを手足のように使いこなす人が多い、それが、当たり前だと思っていました。自分が力になることができてよかったです。
今後、3ヶ月を過ぎまして、就職活動も本格的にはじめます。その際、自分の力を十分発揮できるような環境を意識して動きたいと思います。
以上で3ヶ月研修報告を終わります。」
株式会社 パームクリエイティブにて実習中の伊藤展充さんのコメントです。 「三ヶ月前、まだ右も左も全く分からない状態から始まって、よくもまぁ、ここまでもったものだと思う。 3ヶ月を考えてみると、ただ、ことわざ辞典を読んで、作文を書くだけだった頃から考えるとずいぶんいろいろなことができるようになった。(まだ編集方面は全然ダメだけど。) 企画書を書くために取材に回ったり、その企画書が企画会議に出せるようになったり。 まだ結果として形になっているものはないけれど、研修期間中に番組になるかどうかは別として、何か一つの形となればよいなと思う。 それで、これからの就職活動をする上で何らかのツールとして利用できたら良いと思う。 もう残り期間も半分になり、将来の就職に関して不安と焦りを感じ始めた。 12月以降の保険と呼べる物が何もない状態では、研修をしたというだけで何か足りないような気がする。 はやく、何とかこの状態から脱却しなければ・・・。 そのためにも、自分の進むべき方向性をちゃんと考える必要があると思う。 12月以降までに何とかして、決めたい。いや、決める。」
アルゴ・ピクチャーズ株式会社にて実習中の愛野さんのコメントです。 「7月から映画宣伝会社アルゴ・ピクチャーズで働いてみて、今までぼんやりとしか想像出来なかった仕事内容を初めて知ることが出来た気がします。一口に宣伝といっても、チラシの構想や、作品の狙い目、舞台挨拶や媒体への売り込みなどとにかく幅広い分野での仕事が宣伝なのだと知りました。その中で一番大事なのは、人との接し方だと思いました。最初は何もわからず緊張していましたが、仕事をしていく中で多くの人と出会い、そこでその人ときちんと話し関係を作ることこそが必要なのだと感じました。 働いている中で学んだ事は、仕事に伴う責任感です。今まで学生でアルバイトをしたことはありましたが、社会人として働くのとは全く違うと思いました。例え自分が知らない事でも、任された仕事は責任を持ってやり遂げなければならないことを実感しました。確かにプレッシャーや負担は感じますが、逆に自分を信頼して任せてくれるのだと思って自分なりに取り組めました。 また仕事をするには、まず自分で考えることが大切だということも学びました。何をすればいいかわからない、どうすればいいかわからない、その中でどうしたらいいかをまず自分で考えることが、仕事を覚える秘訣なのではないかと思いました。相手が何を求めているか、どうしたらより負担にならないか、全ては人を思いやる気持ちにも繋がるのですが、実行させるのは中々難しかったです。ただ想像していく中で少しずつではありますが、先まで考えて行動することが出来るようになったのではないかと思います。」
いかがでしたか? 4人の若者たちのそれぞれの悩みや意欲が伝わってきたと思われます。 インターンシップの終了期限は、今年の12月。 その後の彼等がどうなっていくのか、見守っていきたいと思います。 |
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